ここではダウ理論について実践的に考えていきます。
前提としてトレンドフォロー戦略を念頭に書いていきます。
”明確なシグナルが現れるまでトレンドは継続する”
言い換えるとシグナルが無ければ下図のように上昇トレンド又は下降トレンドを永遠に繰り返すということになります。
実際にはトレンドが永遠に続くことはあり得ないためトレンドが反転又はレンジになることをなるべく早く察知することが必要になります。
前回の確認ですが、トレンド終了は上昇トレンドであれば直近の押し安値割れとします。
上昇トレンドの反対なので下降トレンドの始まりと捉えて売り目線になりやすいですが、必ずその様になることも無いため臨機応変な立ち回りが求められます。
1時間足にて上昇トレンドを形成していたが
直近の押し安値を一気に割り込むケース
もう一段大きな時間足(4時間足)での押し安値になる可能性。
押し安値を割り込む事で1時間足で逆張りトレードしていた人たちの利確(買い)が入ります。同時期に4時間足でトレードしている人たちの新規買いが入ります。
また、一気に下げた事で1時間足のオシレーター系インジケーターは売られ過ぎを示している頃です。
その為このポイントでは下位足の切り上げを見てから買いで入る事が出来ます。
再び上昇した後にどこまで上昇するのかが問題となりますが、50%程戻した所で1時間足の売り勢力が強くなり下降トレンドに移行することも十分にありますので、一度利確することも選択肢にあります。
下図のオレンジ線で描いたようなシナリオが考えられますが、いずれにしても最高値、最安値の内部でポジションを持つことは損切回数を増やすことになる為注意が必要です。
こちらは素直にトレンド転換のパターンです。上図のポイントでのポジションは損切になります。その後は売り場を探していく展開です。
新規ロング後に上昇を見せるが小さな調整後に高値更新するも伸び悩み、再度下落のパターン。
高値更新後は燃料切れになることも多いためこの辺りで下位足の切り下げが起これば売りも可能です。
しかし下図の様に順調に上昇するケースもあるためリスクを少なくするのがお勧めです。
最安値でロングしている場合は高値更新後、損切ラインの引き上げは必要です。
上図は一度の調整後順調に推移するパターン。一つ上のパターンになることも考えられるため損りラインの引き上げは念のため行っておきます。
こちらは一つ目の新規ロングの後上昇を見せるが下落方向にN字調整した後に再度上昇するパターンです。
小さな下降トレンドを形成したにも関わらず最安値は超えることが出来なかったためロングのポイントとなります。
前半は最安値、最高値を交互に更新するブロードニングフォーメーション。
後半は最安値、最高値が収縮していくトライアングル。
合わせるとダイアモンドと言われるチャートパターンです。
それまでに建てていたポジションは損切になるので、基本的には高安を更新したら逆張り、高安付近で利確の立ち回りになります。
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